革職人の手記

エイ革の通帳ケース

DOUBLEMOON星野です。

エイ革の通帳ケースの動画を作りました。

今回は、キャビアと呼ばれたりする表面にビーズ上の粒が敷き詰められたような雰囲気のある革を使いました。

ネイビーが海の生き物であるエイとマッチしています。

中央にスターマークと呼ばれる目のような印が特徴的です。第3の目と呼ばれる個所で、特有の形状から「天眼」とも「神の目」とも呼ばれたりします。
1匹に1つ、しかも個体により形状が異なるので、唯一無二の作品になります。

また、エイ革は牛革とは異なり、触るとひんやりします。これはリン酸カルシウムという歯と同じ成分でできているためです。

見た目の強烈なインパクトともに傷にも非常に強い特徴があります。

また、目に見える経年変化が少ないため、購入した状態をずっと保てるという意味でも牛革とは違った味わいになります。

このように非常に硬い素材なので加工にも時間と手間がかかります。

コバは、手磨きで少しずつ削り、一定の角度を出していきます。粒が削れた部分は、白く、それ以外はネイビーとなり、コバにもコントラストが生じます。

ステッチもぶれないように、一目ずつ穴をあけていきます。

こうすることで見た目も上品で、エイ革の存在感を邪魔しない作りに仕上がります。

こちら通帳ケースのオーダーをいただき作ったので内装はこんな感じです。

片面で大きく開くので、一覧性が高いことが特徴です。

また、カードを4枚収納可能ですので、銀行カードなどを入れて持ち歩くのが良いですね。
ちなみに、通帳以外にもパスケースなどちょっとした小物入れにも使えます。

末永くご利用ください。


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