革職人の手記

海の宝石で作った長札入れ

DOUBLEMOON星野です。

久しぶりに動画を作りました。
ガルーシャ長札入れができるまでの動画です。

ガルーシャ=エイ革で作った長札入れです。

エイ革には中央にスターマークといわれる目のようなデザインがあります。

これを中心に革を切り出すのですが、

今回の長札入れは内側まで巻き込むようにエイ革を使っています。

ここまでエイ革にするには、非常に大きな革が必要です。

販売業者に出向いて、革のサイズを測って仕入れています。

で、、エイはリン酸カルシウムという葉と同じ成分でできているので非常に丈夫です。
また、汚れにも強いのでハードに使っても汚れない使い勝手の良い財布になります。

ただ、硬いということは加工もむつかしいわけで

コバをやすりで削るのも石を研磨するようなイメージで少しずつ仕上げていきます。

それから、穴もひと穴ずつずれないように慎重に開けていきます。
そうすると、ズレのない一色線のステッチに仕上がります。

今回製作したのは、

風琴マチの長札入れ

マチが外側に向いていてお札の出し入れがとてもスマートな札入れです。

エイ革は表面は非常に硬いのですが、粒粒の集合体なので、しなやかに曲がります。
そのため、薄手のタイプの長財布には非常に相性が良いです。

抜群のインパクトと相まって使いやすくなっております。
つくりも革も他の人とまずかぶらない革財布。

それでいて、ずっと美しさが続く長財布です。
末永くご利用ください。


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