革職人の手記

ガルーシャのパスケース

DOUBLEMOON星野です。

エイ革のパスケースの動画を作りました。

海の宝石と呼ばれるエイ革。

赤色のパスケースです。

今回から、縫い方を少し変更しました。
あらかじめ、縫い線を掘っております。

ガルーシャは表面にタイルのように石(塩酸カルシウム)が敷き詰められているので、そのまま縫うとまっすぐ縫うことができません。

そこで、

あらかじめステッチが収まるラインを掘ります。
ただし、深く掘ると革の強度が落ちるのでステッチが収まる深さだけ掘ります。

1ミリに満たない深さに調整します。

そうして堀った縫い線にステッチを収めていくと・・・

こんな風に直線が乱れず美しいステッチになります。

それだけではなく、ステッチが溝に沈むので、手にあたりにくくなり、摩擦で糸が切れることも少なくなります。

それから、コバ

ヤスリで磨き上げます。つるつるになるまで磨き上げます。

触っていただけるとわかりますが、角が取れて非常に手触りが良いです。

ガルーシャの表面はヒンヤリしていて、革とは思えない独特の風合いです。

他にない、パスケースをぜひ見ていただければと思います。

このパスケースは次回のイベントに持参する予定です。
次回のイベントは7/31~8/1 大阪アートアンド作りバザールinKOBE を予定しております。

https://www.tv-osaka.co.jp/event/makingbazaar_kobe_vol10/

ぜひご来場ください。


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