革職人の手記

柿渋長財布!

Doublemoon星野です。

オーダーいただいていた柿渋長財布(小銭入れ有)完成しました。

柿渋長財布

柿渋長財布

今回は、小銭入れの持ち手に少しアレンジを加えております。
今まで小銭入れの持ち手は金属性でしたが、革で制作しております。

財布を開くと全体は黒、下部に柿渋、そして中央に柿渋の持ち手とバランスの良い配色に仕上がりました。

柿渋長財布 持ち手

そしていつものコバ処理です。

柿渋長財布 コバ処理

コバ処理には少し(いえ大分)こだわりがあります。
そもそもコバ処理とは革の端の部分の処理方法で、革でくるんでしまうヘリ返しと染料や顔料で染色する方法があります。

Doublemoonでは、染料での染色を行っております。
染料と顔料の違いは、染料は「革そのものへ色付け」、顔料は「革の表面に色をのせる」という感じでしょうか?
店でよく見かけるのは、顔料による染色です。コバがこんもり盛り上がる雰囲気になります。
一方染料は、コバに色を入れるので顔料に比べコバが割れにくい特徴があります。
ただし、革同士を貼り合わせた断面をきれいにそろえないと、非常に不恰好になってしまいます。

Doublemoonでは、段差ができないようにあらかじめ数種類のヤスリを使ってコバの断面をなくし、その後染料による染色、
ロウ付けによる強度の強化、さらに磨き を貼り合わせた革に段差がなくなり手触りがツルツルになりまで繰り返します。

柿渋長財布 コバ処理

コバ処理は自己満足といえばそれまでですが、永く使っていただくためには重要なファクターと考え時間をかけて製作しております。
とはいえ、完成しましたのでプレゼント用ボックスに入れて発送します。

ギフトボックス

到着までしばらくお待ちくださいませ。

 
3月の「OSAKAアート&てづくりバザール」の出店場所が決定しました。
「た-14」です。終日おりますので、お越しをお待ちしております。

 

 

3月の大阪で行う展示会で出品します。ご来場お待ちしております。

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OSAKAアート&てづくりバザールVol.15

日時: 2014年3月21日(金)・22日(土)・23日(日)    10:00~17:00

場所: 大阪南港ATCホール     (大阪市住之江区南港北2-1-10)

http://www.tv-osaka.co.jp/event/makingbazaar/

「た-14」で出店しております


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