革職人の手記

エルメスの手しごと展へ行ってきました!!

Doublemoon星野です。

行ってきました!

「エルメスの手しごと」展。

エルメスの職人が実際に、制作している風景が見られる貴重な機会!!

10月4日から名古屋で開催です。

是非見たいと思っていたので、いそいそと出かけてきました。

会場入り口から、エルメス一色!

1時間前くらいに会場に到着したのですが、既に数人並んでいました。

開始直前には100人くらいの行列になっていたでしょうか。

3フロアに分かれており、皮革、鞍、手袋と皮革関係は1つのフロアに・・・。

まずは皮革職人のブースを見に行きました。

バーキンを作るデモンストレーションで、あっという間に人だかり。

早めについてよかった。

まず目が行くのは、道具類。それから道具の置き方です。

結構雑然と置かれています。

ディバイダ―(鉄のコンパスみたいなものです)で線をつけて

目打ちで縫い目の印付け。

この目打ちが細かい!!
約3mmピッチ。

ゴム製の金槌でコンと一回軽くたたく程度。

印が付く程度で貫通はしないですね。

おなじみのサドルステッチです。(おなじみではないか・・・。)

印をつけた箇所にひと穴ずつ目打ちで貫通させては、縫いこんでいきます。

極力自然の材料を使うのがエルメスの考えらしく、糸は科学繊維ではなく、麻糸。

麻糸なので糸の始末はボンド止めでした。

麻糸、カラフルですね~。

縫いより驚いたのは、コバ。

ヘリ落としは使わず、ヤスリのみで成形していました。

顔料の塗り方はとても薄く塗り、コテで革を引き締め、再びヤスリ掛け、ロウ塗といった工程でした。

実際に見てみると色々参考になることが多かったです。

目打ちによるサドルステッチ、一度試してみようかな~。

次に、鞍職人さん

鞍に革を取り付ける作業、や組み立ての作業を行っていました。

それから、手袋職人さん

今回の皮革関係の職人で唯一男性でした。

革を一定方向に伸ばすことで、伸ばした方向にはそれ以上伸びず、かわりの垂直方法には伸びるように加工していました。

手袋ならではの考え方で納得させられました。

というわけであっという間に数時間。

手縫いの方法や、コバ処理、道具もブラッシュアップしたくなる展示会でした。

で、同じような方法を使った手縫いの革講座を10月8日に開催します。

あと1席空きがあります。

ご興味がある方はこちらでご確認ください。


関連記事