革職人の手記

新年はこの時期の定番商品からです

Doublemoon星野です。

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

新年最初の商品紹介です。

昨年オーダーいただいておりました「A5システム手帳カバー」です。
毎年この時期にはオーダーいただくのですが、似たデザインでも発注していただいた方のこだわりがあり、少しずつ形が変わります。
また、より強度を上げるためアレンジを加えています。

図1

表面に丈夫さに定評のあるブライドルレザーを使い、内側はヌメ革です。

ヌメ革はグレージング加工が施されていて、光沢があります。
グレージング加工とは、鞣(なめ)された革の表面をメノウなどで擦り、その摩擦で艶を出す加工です。
高級感が生まれるとともに、通常と比べ汚れにも強くなります。

バインダーも、壊れないと定評のあるクラウゼ社のバインダーです。
シンプルな作りの中に、長く使えるよう色々な技術を盛り込んでいます。

まずはコバ。

いつもの通りピカピカに磨いています。

次に縫い目が両方「ミ」の字になっていること。

誰も見ない部分なのですが、縫い目が表から見ても裏から見ても「ミ」の字です。


表の革と裏の革を別々に穴を開け、縫い合わしているためです。
これは、、、見た目が綺麗になることです。しかも言わないと分からないような、、、

自己満足??というわけではなく、綺麗に仕上げる手段です。
もちろんチカラがかかる部分は返し縫いしています。

ペン入れやポケットなどは糸を2重に通すことで強度をアップさせています。

発送しておりますので到着までもう少しお待ちください。


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