革職人の手記

柿渋×ブライドルレザーのコラボレーション!

高島屋での出店が終了して20日が経ちました。
ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。

といっても、展示会でいただいたご注文や、それ以前に頂いていたオーダーに追われるのは変わっておりませんが。

20日の間にいろいろな商品が完成し、納品したのですが更新できておりませんでしたので、ボチボチアップします。

まず、先日完成し、すでに納品させていただきましたA5サイズのシステム手帳!

ネイビーの」ブライドルレザーに柿渋革の表面、ベージュのステッチがアクセントとなっております何とも豪華な作りです。

A5システム手帳_外観

さらに内装は、栃木レザーの中でも特にオイルがたっぷり入っているオイルレザーを使用しております。

A5システム手帳_内装

このオイルレザーは、表面はつるつるしていております。また、少々の傷であればこすれば目立たなくなる傷つきやすい内装にはぴったりの革です。

この手帳フルオーダーで製作させていただきましたが、最大の特徴は30mmの迫力あるリングです。
丈夫なことで有名なクラウゼバインダーを使用しております。

リングで本体を傷つけないように、表面をぷっくり盛り上げたバインダーのアタリ防止に革を挟みました。

クラウゼバインダー

表面は、柿渋革をメインに背中部分はブライドルレザーを用いております。
また、ループやベルトもブライドルレザーなので柿渋革とのアクセントも効いております。

本体やベルト部分の少々わかりづらいですが、ぷっくり盛り上げ高級感を出すとともに、強度を上げております。

 

こういったぷっくり盛り上げる方法は、裏に芯材を入れて行います。紙の芯材を入れることが多いのですが、強度を考え芯材にも革を使用しております。

革を用いることで、ハリを持たせつつも柔軟性も併せ持つ絶妙なバランスを保つこともできました。

もちろんコバも抜かりなくツルツルに磨いております。

しばらくは製作に没頭する日々が続きそうです。
また、展示会など出展の予定が決まりましたら連絡させていただきます。


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