革職人の手記

気を抜くと起きるまさかのミス

Doublemoon星野です。

三田阪急での催事も無事終わり、たまっているオーダーを黙々とこなしています。

催事の間も実演にかこつけて、いくつかオーダー品が完成しています。

こちらは後程、紹介します。

さて、現在制作中の商品。

L字ファスナー小銭入れ付き長財布です。

いつもの長財布の小銭入れがL字ファスナー小銭入れに変更です。

というわけで・・・、

Lファスナー
図1

まずL字ファスナー小銭入れを作ります。

ラウンドファスナー長財布などファスナーを本体に巻き付ける場合、いつもは木型を使って作るのですが、今回は特殊オーダーのため、木型なしで制作しました。

ファスナー取り付け時にゆがむと致命的なので、上下左右に箇所に補助線をつけて、ゆがみの内容に慎重に取りつけます。

きっちり直線です!!(イイカンジ)

こんな感じにするために、、、

パーツを作ります。公ったパーツを作るときには厚みに注意します。

とても分かりにくいですが、L字の内側を薄く漉(す)いています。

L字パーツを小銭入れに取り付けたとき、段差ができないようにするためです。

さらに外側に革を貼って小銭入れ完成です。

あとは本体の革をいつもの抜型で抜いて、張り合わせ。。。というところまできてふとミスに気が付きました。

当たり前のことなのですが、小銭入れの厚みが変わると、本体の大きさも変わります。

本体の厚みが変わる分、本体も大きくなるわけですから。

いつもの抜型は使えないのです。。。(革を切り出してから気が付く残念な感じ・・)

こんな時は悩んでも仕方ないので、再度切り出しなおします。

改めて切り出してベロをつけて・・・

あとは、小銭入れと本体をつないで完成です。

完成までもう一息。

昨日はここまででした。。


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