革職人の手記

イントレチャートの名刺入れ

Doublemoon星野です。

先日作成しておりましたイントレチャート(編み込み)風琴マチ名刺入れが
完成しました。

イントレチャート風琴マチ名刺入れ

まずはオーダー品の風琴マチ名刺入れ。
黒のカーフ革に黒のステッチで制作しております。
引き締まった感じです。

イントレチャート風琴マチ名刺入れ

イントレチャート風琴マチ名刺入れ
カーフは柔らかさを引き立たせるため「クロム革」(塩化クロムとよばれるかかぐ薬品でなめした革)
となっております。

ダブルムーンでは通常タンニンなめし革(植物タンニンで鞣す革)を用いております。
タンニンなめし革と比べ、クロムなめしの革はコバ処理が困難とされております。

少し特殊な技法を用いて、しっかりコバ処理を行っております。
これにより強度も見た目の美しさも向上します。イントレチャート風琴マチ名刺入れ コバ

続いてもオーダー品です。
今度は白のステッチが映える風琴マチ名刺入れです。

イントレチャート風琴マチ名刺入れ

イントレチャート風琴マチ名刺入れ

 

こちらもしっかりコバの処理を行っております。

イントレチャート風琴マチ名刺入れ

 

最後に、展示会用の商品を一つ。
こちらは、オイルレザー(タンニンなめし)を用いたイントレチャート風琴マチ名刺入れです。

イントレチャート風琴マチ名刺入れ

イントレチャート風琴マチ名刺入れ

通常タンニンなめしの革は固いため編み込みを行うと、ギシギシという革同士が擦れる音が発生したり
曲がりづらかったりとあまり向いておりません。

ところが、このオイルレザーはたっぷりとオイルが入っているため、コシがありつつも柔らかさもあります。
イントレチャートに用いてもギシギシ音もしないため今回作成してみました。

タンニンなめしの革を使うことで、経年変化を期待することができ、編み込みに沿って日焼けする姿を
楽しむことができます。

昨日完成し、さっそく出荷。
数日内にお手元に届くかと思いますのでもうしばらくお待ちください。
それから・・・、オーダー品のエクセラファスナーを用いた長財布。
もう少しで完成です。しばらくお待ちください。

長財布

 

 

ゴールデンウィーク中に神戸国際展示場での展示会に参加します。
ブースは「さ-01」です。

 

ぜひお越しくださいませ。

 
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OSAKAアート&てづくりバザール IN KOBE Vol.3

日時: 2014年5月3日(土)・4日(日)    10:00~17:00

場所: 神戸国際展示場 3号館 ( 神戸市中央区港島中町6-11-1 )

http://www.tv-osaka.co.jp/event/makingbazaar_kobe/


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