革職人の手記

柿渋ラウンドファスナー長財布&柿渋イントレチャートカードケース

展示会の際にオーダーいただいておりました商品が完成しました!

 

まずは、柿渋ラウンドファスナー長財布。

これまでと異なるところは・・・。

ステッチを挟んで、革に段差をつけていること。ん??写真ではよくわかりませんね。。つまり、革がプックリ盛り上がっているのです。

これは、高級感を演出するとともに、ステッチの横部分の革が盛り上がることで、ステッチへの摩擦が減るため、摩擦による糸切れを軽減する効果もあります。

ステッチ、コバもしっかり磨いて完成です。

内側はこんな感じです。

 

 

それから・・・、もう一点オーダーいただいていた柿渋イントレチャートカードケース。

 

このカードケース、まずは表面の柿渋で施したイントレチャートが目を引きます。

木目状の柿渋革でイントレチャートを作ると、本物の木を編んでいるような独特の雰囲気があらわれます。

実はこのカードケース、こだわりはそれだけではありません。

マチを駒合わせ縫いという手縫いでしかできない縫い方で縫っております。

少しわかりにくいですが、針が表面からマチへ斜めに向かって刺さっているのが見えるでしょうか?

この縫い方をすることで、きっちりした直角のカードケースとなり、より木工製品の雰囲気が強くなっております。

また、マチに厚さを持たすことで、型崩れすることを防いでおります。

 

両方とも、本日発送予定ですので、もうしばらくお待ちくださいませ。

 

この縫い方を 駒合わせ縫いといい、革と革を直角に縫うことができます。

 

 


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