革職人の手記

ガルーシャの風琴マチ長札入れ

DOUBLEMOON星野です。

久しぶりの更新です。

フルオーダーのエイ革(ガルーシャ)の風琴マチ長札入れを作りました。

エイ革は大きいサイズが仕入れることがむつかしく、なかなか作ることができないシリーズです。

今回は、ブラックで表面を削ったタイプです。

オーダー主様のご希望で幸運の印といわれるスターマークをいつもより少し上部につけています。
この位置、思った以上にしっくりきます。

それだけでなく、、、

内装のカードポケット部分には、黒桟革の藍染を使っています。
写真では明るめの青に見えますが、実物はガルーシャにマッチした落ち着いた藍色です。

実は、黒桟革はエッジ(コバ)処理がヌメ革とは異なり、仕上げに非常に気を使います。

で、、風琴マチはマチが外側に向いたつくりです。
お札の端が折れないので、お札をきれいな状態で出し入れできます。

お金に気を遣う人にはもってこいの作りです。

エッジ(コバ)処理は、ガルーシャを斜めに削り、色を入れます。
こちらも上品な仕上がりです。

ガルーシャはリン酸カルシウムという歯と同じ成分でできた粒の集合体のような形状なので、通常の使用では傷がつかないので、ハードに使ったもきれいな状態が続きます。

本日出荷していきました。


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