革職人の手記

ラウンドファスナー長財布

昨日はオーダーいただいたラウンドファスナー長財布の制作をしておりました。

どの製品もそうなのですが、下準備をしっかりすることで、見た目の美しく、耐久性も上がります。

というわけで、各パーツを切り出した後、床処理、コバ処理をしていきます。

いつものように、コバに毛羽立ち処理剤を塗り、紙やすりをかけ、染料を塗り、高温で溶かした蜜蝋を塗る・・・。こんなことを繰り返して、コバをつるつるになるまで磨き上げます。

そして最後に、ネンを引きます。ネンとは、コバから数ミリの部分に熱で線を引くことで、同時にコバを引き締める効果もあります。

ちなみに、「念を入れる」という言葉の語源もここからきているとも言われています。

結果、このようなコバになります。

下準備ができたらカードケース、小銭入れの順に組み上げていきます。

今回、カードケースの厚みを少し変え、強度や容量を保ったまま、全体を2mm程度薄くすることにしました。

これに伴い、木型も変更する必要が出てきました。ダブルムーンではラウンドファスナー財布を作成する際、木型をはめて作成しております。木型にはめ込むことで、ファスナーの取り付けが安定するためです。

木型はホームセンターで切り出してもらうのですが、カーブの部分などが少し甘いので、加工する必要があります。

そのほかの部分もちょこちょこ加工します。

この木型 に先ほど作成したカードケースなどをはめ込んでいきます。

昨日はここまでです。ご発注者様もうしばらくお待ちくださいませ~。

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展示会のお知らせ

今度は、大阪で展示会を行います。

■「OSAKA アート&てづくりバザール」 日時 2013年9月28日(土)・29日(日) 10:00~17:00

会場 大阪南港・ATCホール(大阪市住之江区南港北2-1-10)

http://www.tv-osaka.co.jp/event/makingbazaar/

前売り券も発売しているようです。

 

開催まであと40日です!

 


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