革職人の手記

幸運のシンボルとも言われる馬蹄型を模したコインケース

Doublemoon星野です。

大変お待たせしておりました馬蹄型コインケースが完成しました。

馬蹄型小銭入れ

内側はこんな感じです。

馬蹄型小銭入れ_内側

欧米では幸運のシンボルといわれる馬蹄の形を模したコインケース。
見たことがある方も多いかと思います。

実はこのコインケースは駒合わせ縫いという特殊な縫製を行います。
これは、革を直角に貼りあわせ、革同士をまたぐように斜めに縫っていく手法です。

駒合わせ

このように縫っていくため市販の製品でも手縫いとなります(なんでもこの縫製ができる
ミシンは世界に数台しかないそうです)。

斜めに穴をあけるので1目ずつ目打ちを使って慎重に穴をあけていきます。
ここで穴の大きさが不揃いになると縫い目が乱れ美しく仕上がらないので慎重に穴を開けます。

こうして縫い上げたのが、馬蹄型コインケースです!

馬蹄型小銭入れ_内側

このコインケースは留め具がなく、フタを閉じるだけでフックがかかるようにする必要があります。
そのため、フタのマチの位置や厚みが数ミリ変わるだけでふたが閉まらなかったり、緩かったり
します。

完成してふたを閉めたとき「シュッ」と空気が抜けてふたがぴったり閉まるまで緊張します。

マチ

フタのマチは上部が細くなるような微妙な曲線を描いております。
こうすることで閉めた後に、フタが自然と開かない設計としております。

ふた

内装は、本体の小銭入れとお札やレシートをたたんで入れることができる小さなポケットを備えております。

長財布&馬蹄型コインケース

 

長財布&馬蹄型コインケース

以前オーダーいただいたこだわりの長財布と同じ革、同じステッチの色なので2つ並べると
とてもマッチします。

どちらも耐久性を考えて制作しておりますので末永くご使用いただけます。

本体をもう少ししっかり乾かしてからお送りさせていただきますので今しばらくお待ちください。

 


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