革職人の手記

長財布のリペア

先週末(7/13.14)に神戸元町で展示会を行いました。

元町商店街の1区画に33店舗が出展する形式の展示会でしたが、3連休の初日・2日目だったため、人出が少ないかなぁと思っておりました。しかも13日は午前中に14日は午後に突然の雷雨などもあり、いつもにもまして厳しい条件となってしまいました。

にもかかわらず、14日はひっきりなしに人の往来があり、多くの方に商品を見ていただくことができました。

ご来店いただきました皆様、ありがとうございます。

ブログでも何度か紹介しておりましたが、今回、人目を引くアイコンとして、展示棚を設置しました。こちらプロの業者の方に作っていただいたものでインパクト抜群でした~。

棚の下部には、しっかりロゴまではいっております。

棚には長財布、平置きには、2つ折財布や名刺入れを設置してお客様をお迎えしました。

商品の売れ行きはいまいちでしたが、多くの方に興味を持っていただき、好評のうち終了しました。

日付変わって昨日は・・・、以前購入いただいた方からのリペアを行っておりました。

実は少し前にご依頼いただいていたのですが、展示会の準備などがあり、なかなか手を付けられておりませんでした。

で、ご依頼としては、長財布の糸切れ、とコインケースの持ち手がちぎれた、ということでした。

大事に使っていただいていたようで、ずいぶんよい色に経年変化しているのが見て取れます。

(コインケースの修理前の写真を撮り忘れてしまいました・・・)

まずは、長財布。

糸切れを直し・・

はがれていたコバを塗り直し・・・

最後に、革を保湿するため保湿クリームを塗って完了です。

続いてコインケース。

こちらは持ち手を別の革で作り直したのですが、周りの糸がかなり傷んでいたので、すべて取り換えることにしました。

糸を外し、改めて縫い直し・・。

外側の糸も傷んでいたので同じく縫い直し・・。

そして剥げていたコバを塗り直し・・・

最後に、保湿ですが、こちらはまず、革自体乾燥しておりましたので、脂を足し、その後クリームで保湿しました。

で、完成!

今後も末永くご利用いただけると嬉しいです~。

 

 


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