革職人の手記

風琴マチ名刺入れ

Doublemoon星野です。

今日は風琴マチ名刺入れの紹介です。

ブログではおなじみになっているこの形。
外側に向いたマチが特徴です。

展示会などで実物をみていただくと、とても機能的と感心いただける方が多くいらっしゃいます。

今回は、見えないところを改良しました。

マチの部分を0.2mmほど薄くしました。

0.2mmですが、ずいぶんおさまりがよくなっています。
強度的には問題ありません。

ただ、ここまで薄い革を使うと機械で漉くことができないので、革包丁を使って漉いていくことになります。

コバはいつものようにカンナで角度を丸くなるように調整し、ヤスリで磨いた後、コバ処理剤、染料の順に塗り、最後に蜜蝋をロウを塗りと、強度の確保とともにツルツルのいつものコバが完成します。

今回もう一点変更しています。
糸の太さです。

いつも使うのは5号糸ですが、今回は8号。少し細いです。
細い糸を使うと、より上品な仕上がりになります。

もちろんステッチの間隔とのバランスがあるので、いつでもこの糸を使えるわけではありません。

定番商品を作ってもこんな感じで少しバランスを変更したりしています。

本日発送しますので、到着までしばらくお待ちください。

こんな風琴マチ名刺入れの実物を見られるイベントがゴールデンウィークにあります。

5月3日(水)・4日(木)の2日間、アートアンド手作りバザールKOBE に出店します。
風琴マチ名刺入れはもちろん、ブログに何度も登場している回数券入れ付きパスケースやブライドルレザーを使用したラウンドファスナー長財布など、是非実物を触っていただきたい商品を数々ご用意してお待ちしています。

皆さま、ぜひお越しください。

 ■「アート&てづくりバザールKOBE vol.6 」
日時 2017年5月3日(水・祝)・4日(木・祝) 10:00~17:00
会場 神戸国際展示場3号館(神戸市中央区港島中町6-11-1)
http://www.tv-osaka.co.jp/event/makingbazaar_kobe/
 出展ブース お-13


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