革職人の手記

柿渋染について

2018.6.19

カスタムオーダー事例

DOUBLEMOON星野です。

柿渋染のオーダーを2ついただいておりました。

まずは、通しマチの名刺入れです。

通しマチは、マチが本体の周りをくるりと1周回っている形状です。

容量が非常に多く、50枚は名刺が入ります。

マチが大きくなりすぎないように、角の部分を折り紙のように折りたたんでいます。

表面の柿渋染が映えるように内側は黒、ステッチは赤です。

こちらは風琴マチ名刺入れです。

風琴マチは、マチが外側に向く特殊な形状で、名刺が引っかかったり、曲がったりしないことが特徴です。

また、名刺が少ないと、薄いことも特徴です。

こちらも、内装が黒、赤ステッチで柿渋染が映えます。

また、コバもピカピカになるまで磨き上げています。

この柿渋染、何度か紹介していますが特殊な染です。

柿渋染は染料と顔料の間くらいの粒子で、革の内側まで染まるのではなく、表面にコーティングする顔料に近い染まり方をします。

また、染め方は、染色後、天日干しすることで初めて少し発色するというものです。

染色→天日干しを何度も繰り返し少しずつ発色します。

ただ、この時期日差しが強くないため非常に染まりにくいです。柿渋染は日差しの強さなどにより天日干しの時間を変えたり、染める回数を変えたりと非常に気を使う染色方法です。

顔料に近いため、何度も何度も染色→コーティングするとコーディングした柿渋が割れる場合もあります。

とはいえ、極力しっかり染を入れたいので、割れる直前まで繰り返し染色します。

こうしてできるのが柿渋染です。

しかも6月は梅雨時期、そもそも天日干しできる日数も少ないです。

たまの晴れ間にいそいそと革干しをしています。

ようやく染め上がったので今回作成できたわけです。

あとは、オイルを足して発送します。

到着までしばらくお待ちください。


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