革職人の手記

A5システムバインダー

新年度に入りました。

今日はシステム手帳バインダーの紹介です。

システム手帳バインダーを作る場合、外面と内面、別々に作っていきます。

意外と大変なのがバインダーの取り付け作業。

財布などではない制作部分なので毎回緊張しながら取り付けています。

使っているバインダー金具が「クラウゼバインダー」といわれる金具で、非常に耐久性が高いことで有名なのですが、同時に一度取り付けると、2度と取り外せないといわれるほどしっかりくっつきます。

失敗が許されない部分です。

そうして取り付けた内側と外側を縫い合わせていきます。

縫い合わせた後、コバ処理します。
コバ処理は色んな方法がありますが、豆カンナでコバを丸く仕上げるのがお気に入りです。

個人的には角が少ないほうが耐久性があると思っているので。

ブライドルレザーをふんだんに使ったA5サイズのシステムバインダーです。

肝心のコバもしっかり磨いていますよ!

内側はこんな感じ

シンプルです。

やっぱりシステム手帳はシンプルが一番ですね。

で、これがクラウゼバインダー。

見た目は普通のバインダーですが、金具のかみ合わせがとても良いので、使っていて、金具がずれたりせず、故障にも強いです。

わかりにくいですが、糸目を一段落としています。

ぷっくり高級感がでるとともに、糸がこすれにくいので強度アップにもつながります。


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